閱讀菊村到在小说之家的作品!!! |
人物
舊製湘南中學を經て、1944年に仙臺陸軍予備士官學校へ入學。翌年卒業し秋田へ見習士官として赴任したが、そこで終戰を迎える。復員直後から早稲田大學文學部英文學科へ通い、この頃から執筆活動を始める。
1948年、大學卒業と共に讀賣新聞社へ入社。社會部の記者として活動する傍らで執筆活動を行うようになり、同年6月に『川の上』1949年10月に『死臭』を發表し作傢としてデビュー。1954年には『受胎告知』が第32回芥川賞候補となる。
この頃までは本名で活動していたが、やがて記者活動との兼ね合いから、1955年の結婚を境に「菊村到」のペンネームで執筆を行うようになる(後述)。
1957年の第37回芥川賞受賞を機として、10月に讀賣新聞社の文化部記者(當時)を退職し、以降は文筆活動に專念するようになる。その後は自身原作の映畫『紅の翼』に新聞記者役として出演したり、一時期テレビ番組『モーニングショー』において身の上相談の回答を行うなどしている。
作傢としても息の長い活動を續けていたが、1999年4月に心筋梗塞のため73歳で死去。
傢族
父親は小説傢の戸川貞雄で、兄は政治評論傢の戸川豬佐武である。河野謙三が戸川豬佐武を經て父親に平塚市長選挙への立候補を要請した時、菊村到は反對していたが、選挙で父親は當選を果たした。その後父親が出版した市長時代の回顧録には、戸川豬佐武が巻末での寄せ書きで「息子はおやじのアンチ・テーゼ」と菊村到が語っていたことを記している。(戸川貞雄『市長の椅子』より)
また夫人の義兄には福田恆存がいる。なおペンネームの由來は、その夫人の名前である「菊江」からである。
作傢活動
初期は純文學だけでなく太平洋戰爭に關する作品が多いが、これは自身の士官學校經驗だけでなく兄も陸軍經驗者であり、また記者時代には海外の日本人戰犯に關する取材のため何度か現地へ赴いていて、それらの體驗などが執筆に生かされたものである。
しかし文筆活動に專念し始めた頃、父親と親交のあった江戸川亂歩から推理小説への転嚮を進められており、後年は推理小説やサスペンス小説へと次第にシフトしていった。
受賞歴
1957年3月 - 第3回文學界新人賞『不法所持』
1957年7月 - 第37回芥川賞『硫黃島』(『不法所持』とのダブルノミネート)
著作
1950年代
不法所持
涙にさよならを
硫黃島 文藝春秋新社 1957 のち角川文庫、「硫黃島・ああ江田島」新潮文庫
受胎告知 六興出版部 1958
ろまん化粧 文藝春秋新社 1958
あゝ江田島 新潮社 1958
火の疑惑 築摩書房 1958
紅の翼 角川書店 1958
山を見るな 集英社 1959
天皇陛下萬歳 實業之日本社 1959
ゆがんだ月 講談社 1959
灰 推理小説 光文社 1959
雨に似ている 雪華社 1959
けものの眠り 新潮社 1959 のち徳間文庫
女の窓 ただいま取材中 光文社 1959
風の輓歌 光書房 1959
1960年代
風がめざめる 講談社 1960
あした晴れるか 光文社 1960
夜生きるもの 新潮社 1960
自由連想 新潮社 1960
ふきげんな風 角川書店 1960
八人目の敵 集英社 1961 のち徳間文庫
みんな死ね 新潮社 1961
殘酷な月 新潮社 1961 のち徳間文庫
夜は新しく 集英社 1961
果實の踴り 集英社 1961 のち徳間文庫
これで勝負する 集英社 1962 「鬆江城天守閣殺人」徳間文庫
タイトル・マッチ殺人事件 講談社 1962 (ロマン・ブックス)
夜を待つ人 講談社 1963
さまざまの夜 河出書房新社 1963
遠い海の聲 新潮社 1963
獸に降る雨 桃源社 1963
涙が私を重くする 桃源社 1963 (ポピュラー・ブックス)
瀋黙の空 光風社 1964
魅惑 講談社 1964
歌うのは夜だけ 河出書房新社 1964
こちら社會部 毎日新聞社 1964 「殺意の川」旺文社文庫
惡魔が通る街 桃源社 1964 (ポピュラー・ブックス)
背後に夜があった 雙葉小説新書 1965 「背後の闇を撃て」広濟堂文庫
私だけのもの 講談社 1965
男と女の河 毎日新聞社 1966
夜歌う男 徳間書店 1966 (平和新書)
負けるもんか 秋元書房 1966
光と匂いの部屋 青樹社 1966 「闇に匂う女」旺文社文庫
影を追う女 雙葉社 1966 のち旺文社文庫
菊村到戰記文學集 講談社 1967
地球の動きがのろすぎる 青樹社 1967
花の黒點 雙葉新書 1967 のち旺文社文庫
巷に黒い風が吹く 海燕社 1967
灰色花壇 讀賣新聞社 1968 (新事件小説全集) のち旺文社文庫
蜜は死の味 青樹社 1968
小説池田大作 徳間書店 1969
蜥蜴色の恐怖 青樹社 1969
けものたちの砦 青樹社 1969
夜は血の色 雙葉新書 1969
夜に強くなれ 秋元書房 1969
運河が死を運ぶ エリート社會事件小説集 講談社 1969 のち文庫
女が灰になる時 青樹社 1969
1970年代
提督有馬正文 新潮社 1970 (司令官機突入す改題)
荒野の夜に眠りはない サンケイ新聞社出版局 1970 「眠りなき荒野」広濟堂文庫
月を踏む男 青樹社 1970
背徳の檻 青樹社 1970
あ丶市ケ𠔌臺 陸軍士官學校の榮光と悲劇 雙葉社 1971
夜の野獸を狙え ベストセラーノベルズ 1973
バス・ルームは死の匂い 産報ノベルス 1973
殺人者は砂に消えた ベストセラーノベルズ 1973
黒い花を摘んだ 新潮社 1973
誰かが見つめている 光文社 1974 (カッパ・ノベルス) のち徳間文庫
地の底で何かが歌う 雙葉新書 1974 のちケイブンシャ文庫
狼たちの孤獨な夜 桃園書房 1974
夜明けに花を撃て ベストセラーノベルズ 1974
狙撃者は歌わない ワールドフォトプレス 1975 (Wild book)
夜よ牙を鳴らせ 實業之日本社 1975 (Joy Novels) のち広濟堂文庫
夜はさすらいの時 ベストブック社 1975 (Big bird novels)
今夜も誰かが殺される 桃園書房 1976 のち文庫
夜だ花束を捨てろ 雙葉新書 1976 のち徳間文庫
真夜中に獸が歌う 徳間ノベルス 1976 のち文庫
女はもう眠らない ベストブック社 1976 (Big bird novels)
華麗な依頼人 名探偵矢場伸吾の事件簿 ベストブック社 1977.4 「闇の野獸狩り」雙葉文庫
サラリーマン殺人事件 實業之日本社 1977.7 (Joy novels)
夜の刑事 サンケイ出版 1977.12
墓は夜に血を流す 徳間ノベルス 1978.5 のち雙葉文庫
誰が引金をひいた 光文社 1979.1 (カッパ・ノベルス) のち文庫
狼は迷路を走る ベストセラーノベルズ 1979.4
死者の土地 かたりべの太平洋戰記 光人社 1979.9 「洞窟の生存者」光文社文庫
死ぬのは奴だ ベストセラーノベルズ 1979.10
1980年代
夜明けまでの放浪 雙葉社 1980.6 「殺人者は夜霧に棲む」徳間文庫
ベッドの上の迷路 サンケイ出版 1980.9 のち広濟堂文庫
肌がもとめた 泰流ノベルス 1980.9
雨の夜、死神が走る サニー・ウイドウ事件メモ 實業之日本社 1980.4 (Joy novels)
殘酷にそして華麗に 秘密捜査網 創蕓社 1980.6 のちケイブンシャ文庫
殺意は海鳴りのように 1981.1 (徳間文庫)
夜の扉を撃て 光文社 1981.8 (カッパ・ノベルス) のち文庫
くれなずむ裏五箇山 桐原書店 1981.10 (Rambling guide)
女たちの森 光文社 1981.11 のち徳間文庫
復讐の唄は闇に流れて 實業之日本社 1982.1 (Joy novels)
傷ついて愛 講談社 1982.3 のち文庫
首桶伝説 光文社 1984.1 (カッパ・ノベルス) のち文庫
妖戱者 中央公論社 1984.5 (C novels) のち文庫
背後の殺人者 1984.10 (光文社文庫)
野獸派刑事 1986.3 (雙葉文庫)
掠奪者に墓標はない 1986.7 (桃園文庫)
きらめいて愛 サンケイノベルス 1986.8 「復讐は夜のメロディ」広濟堂文庫
秩父夜祭殺人景色 1986.9 (光文社文庫)
耳の中に誰かいる 病院ミステリー傑作集 1987.1 (光文社文庫)
油壷殺人マリーナ 祥伝社 1987.7 (ノン・ポシェット)
あやめ祭殺人景色 1987.6 (光文社文庫)
螢火祭殺人景色 1987.9 (光文社文庫)
ベルリンブルーの夜 祥伝社 1987.12 (ノン・ポシェット)
愛は殺しのライセンス 1988.4 (徳間文庫)
赤い闇の未亡人 1988.6 (光文社文庫)
魔性を撃て 赤い闇の未亡人 1988.9 (光文社文庫)
惡魔が肌を彫る 雙葉ノベルス 1989.7 「濡れ肌の迷路」文庫
闇を吸う肌 赤い闇の未亡人 1989.6 (光文社文庫)
吸淫鬼 赤い闇の未亡人 1989.9 (光文社文庫)
地獄の門で待て 赤い闇の未亡人 1989.3 (光文社文庫)
1990年代
魔手が這う肌 赤い闇の未亡人 1990.5 (光文社文庫)
人妻捜査官 雙葉ノベルス 1990.6 「人妻刑事」文庫
刑事くずれ 広濟堂出版 1990.8 blue books) 「濡れ事裁き人」文庫
女は闇を抱く 徳間ノベルス 1990.1 のち文庫
魔性の指 赤い闇の未亡人 1990.9 (光文社文庫)
獸たちの兇宴 赤い闇の未亡人 1991.9 (光文社文庫)
特別秘密捜査官 妖夢の女 祥伝社 1991.6 (Non novel)
美肌探偵局・肉色の罠 雙葉ノベルス 1991.5 のち文庫
闇をさぐる未亡人 雙葉ノベルス 1992.6 「美女と手錠」祥伝社 (ノン・ポシェット)
隱れ刑事 欲望編 祥伝社 1992.3 (ノン・ポシェット)
惡霊たちの秘戱 赤い闇の未亡人 1992.10 (光文社文庫)
隱れ刑事 秘悅編 祥伝社 1992.7 (ノン・ポシェット)
隱れ刑事 艶熟編 祥伝社 1993.1 (ノン・ポシェット)
寢室の殺意 1993.11 (ケイブンシャ文庫)
魔性の唇 赤い闇の未亡人 1993.11 (光文社文庫)
隱れ刑事 淫獸編 祥伝社 1993.7 (ノン・ポシェット)
人妻けもの道 雙葉ノベルス 1993.5 「魔色の女」祥伝社 (ノン・ポシェット)
肌を裂く牙 赤い闇の未亡人 1993.5 (光文社文庫)
隱れ刑事 妖夢の女編 祥伝社 1994.1 (ノン・ポシェット)
隱れ刑事 魔性の肌編 祥伝社 1994.7 (ノン・ポシェット)
獄門警部 祥伝社 1994.9 (ノン・ポシェット)
闇に犯される女 1994.10 (飛天文庫)
牙狼の女 1995.5 (光文社文庫)
妖戱の女 隱れ刑事 祥伝社 1995.7 (ノン・ポシェット)
震える肌 赤い闇の未亡人 1995.12 (光文社文庫)
闇から來た女 1995.1 (徳間文庫)
濡れて舞う肌 人妻刑事 1996.12 (徳間文庫)
闇の処刑臺 人妻刑事 1996.1 (徳間文庫)
獄門警部美女狩り 祥伝社 1996.9 (ノン・ポシェット)
野獸の舌 赤い闇の未亡人 1997.4 (光文社文庫)
隱れ湯の女 1997.11 (廣濟堂文庫)
その夜の人妻 1998.12 (光文社文庫)
喪服の似合う女 1999.7 (徳間文庫)